
某中国大手ネットショップから、宝石鑑定用として売られていた「30倍ルーペ」を買ってみました。価格は250円ほど。かなり安いです。
先に結論を書くと、これは表記どおりの30倍ルーペではありませんでした。
ただし、安い10倍前後のルーペとして見るなら、なんとなく使えるという印象です。
購入した30倍ルーペの仕様

購入したルーペは、レンズ径21mmのいわゆる宝石鑑定用タイプ。
本体はアルミっぽい軽い作りで、レンズは1枚のみでした。
買う前から、正直「レンズ径が20mm前後で30倍はありえない」と思っていましたが、実物を見てその印象はほぼ変わりませんでした。
実際の倍率を測定してみた

焦点距離を顕微鏡で測定したところ、約31.5mm。
この数値から見ると、実倍率は8倍程度。目視分を加味しても、せいぜい9倍前後でした。
つまり、商品名では「30倍」と書かれていますが、実際の使用感としては10倍ルーペに近いです。
なぜ「30倍」と表記したの?

一般のユーザーは、倍率が高ければよく見えると思っている方が多いですが、実際は、その逆で、倍率が高くなるほど見える範囲は狭くなり、焦点距離も短くなります。そのため、本当に30倍のルーペを作ろうとすると、
・レンズ枚数を増やす
・本体をもっと厚くする
・レンズ径をかなり小さくする
といった設計が必要になります。
今回の個体はレンズ1枚のシンプルな構造なので、少なくとも30倍の光学系として作られている感じはありません。
設計上も実用性の面でも、このサイズ感で30倍をうたうのはかなり厳しいですね。
販売戦略上、倍率が高ければ、売れると思って実際は9倍程度ですが30倍と表記したのかなと思いました。
では、買う価値はあるのか?

はっきりしているのは、「30倍ルーペが欲しい人」にはおすすめしません。期待して買うと、まずがっかりすると思います。
実際、10倍クラスのルーペとしてなら普通に使えます。
価格が250円だったことを考えると、多少の外観上の粗さがあっても、個人的には許容範囲でした。
コスト面を考えても、この値段の安さには驚きます。別の意味でもいろいろ考えさせられる価格ではあります。
まとめ
この中国製の激安30倍ルーペは、30倍という表記は問題ですが、倍率を気にされない方は、そこそこ使えるという結論です。
逆に、最初から本当に高倍率のルーペを求めているなら、もう少し信頼できるメーカーの製品を選んだほうがよさそうです。








